凍った果実を、袋ごと揉んで食べる、という商品があります。
ジャムでおなじみのアヲハタが2024年8月に発売した新感覚冷凍フルーツパウチ「まるかじゅり」。凍ったまま手で揉むと、果肉と果汁がほぐれて口に流し込めます。日本アクセス「新商品グランプリ2024秋冬・2025春夏」冷凍食品部門で2期連続1位を獲得した、ファミマ発の話題商品です。
ファミリーマート、Amazon・楽天・アヲハタ直販で買えます。ナチュラルローソンでも目撃情報あり、セブン・ローソン通常店・イオンには置いていません。

夏に1個あるとなんか幸せ、冬でもアレンジで楽しめるパウチですよね。
ファミマで売り切れていても、Amazon・楽天には10個入り箱が出ています。冷凍配送なので配送日時の指定を忘れずに。
- まるかじゅりの基本情報と販売店
- 1932年広島県竹原市で生まれたアヲハタの歴史
- ブランド名「Blue Flag」の由来とケンブリッジ・オックスフォード
- なぜジャム会社が冷凍フルーツに参入したか(市場前年比141%)
- 全フレーバーの発売時期と特許パウチ技術
- 通販で買う時の冷凍配送と賞味期限の話
まるかじゅりはどこで売ってる?
| 探す場所 | 状況 |
| ファミリーマート | ◎(主力販売チャネル、新フレーバー先行) |
| ナチュラルローソン | ○(目撃情報あり、店舗差大) |
| セブン・ローソン(通常) | ×(取扱なし) |
| イオン・スーパー | ×(取扱は確認できず) |
| Amazon・楽天(アヲハタ直販含む) | ◎(10個単位の箱買い向き) |
ファミマの冷凍ケースを定期的に見るのが基本。新フレーバーはファミマ先行で出るので、新作派はファミマがいい。
1932年、広島県竹原市忠海から始まった缶詰会社
アヲハタの歴史は、1932年(昭和7年)の広島県竹原市忠海から始まります。
創業者は廿日出要之進(はつかで・ようのしん)。中島董商店の全額出資で株式会社旗道園として会社を立ち上げ、最初の商品はみかん缶詰とオレンジママレード。広島の瀬戸内海に面した町で、地元のみかんを缶詰にする小さな会社が始まりでした。
戦時中の企業整備法で広島県合同缶詰に統合されて一度解散しますが、戦後の1948年に青旗缶詰株式会社として再発足。1988年、設立40周年を機に「アヲハタ株式会社」へ社名変更します。2014年12月にキユーピーから「パン周り商品の販売事業」を引き継ぎ、現在はキユーピーが筆頭株主=親会社という構図。
ジャムの代表メーカーとして知られる前は、瀬戸内のみかん缶詰会社だった、というのがアヲハタの出発点です。

広島のみかん缶詰会社が92年経って冷凍フルーツパウチを出している、果物との付き合いが長いですね。
「Blue Flag」の由来:ケンブリッジ vs オックスフォードのボートレース
「アヲハタ」というブランド名にも、ちょっと意外な由来があります。
中島董商店の創業者・中島董一郎が、大正期にイギリスへ渡った時のこと。ケンブリッジ大学とオックスフォード大学のボートレースを観戦すると、両校の校旗が偶然どちらも「Blue Flag」(青い旗)一色だったそうです。この光景に着想を得て、ブランド名を「青い旗=アヲハタ」と名付けました。
昭和3年に最初は「アオハタ」として登録、その後「アヲハタ」に変更されて現在に至ります。瀬戸内の缶詰会社の名前が、イギリスの大学対抗ボートレースから来ている、というちょっと粋な話。
そして1970年、アヲハタは日本で初めての低糖度ジャム「アヲハタ55ジャム」を発売します。当時の業界JAS規格は糖度65度が標準でしたが、アヲハタは糖度55%で発売。これが「55」の由来です。フルーツの自然な味わいを生かす、という方向に振り切った商品で、2020年に発売50周年を迎えました。
55ジャムから54年後に出てきたのが、今回のまるかじゅり。「フルーツの果肉を活かす技術」が、ジャムから冷凍パウチに移ってきたと考えると、アヲハタの一貫した哲学が見えてきます。
なぜジャム会社が冷凍フルーツに?市場が前年比141%伸長していた
ジャム会社が冷凍フルーツに参入したのには、ちゃんと数字の裏付けがあります。
アヲハタが2024年7月11日に出したPR TIMESによると、消費者がフルーツ摂取を避ける理由は「日持ちがしない」「皮をむく手間」の2つ。これを解消する「手軽さ」「1人分」「新しさ」を満たす商品として企画されたのがまるかじゅり、と説明されています。
そして市場の方も伸びていました。インテージSRI+のデータでは、冷凍フルーツ市場は2023年12月〜2024年11月で前年比141%。コロナ禍以降、家庭での冷凍ストック需要、健康志向、簡便調理ニーズの3つが重なって、冷凍フルーツが急拡大していたタイミング。
ジャム=果実加工の老舗が、伸びている冷凍フルーツ市場に染み出すのは、合理的な経営判断でした。「ジャムからまるかじゅりへ」という飛躍は、フルーツ加工技術の延長線にある自然な流れだったわけです。

市場が141%伸びてる時に、92年の果実加工会社が動く、流れを読んでますよね。
特許パウチ:凍ったままほぐせる、片手で食べる
まるかじゅりの一番の発明は、特許技術によるパウチです。
普通の冷凍フルーツは、冷凍庫から出して解凍する時間が必要だったり、皿にあけてスプーンで食べたり、両手を使って手間がかかります。まるかじゅりは、凍ったままパウチごと手で揉むと、果肉と果汁がほぐれてシャーベット状になる。それをパウチの注ぎ口から口に流し込めば、片手・1人分・スプーンも器も不要で食べ終わります。
スペックは80g/袋、果肉量は仕込み時で50%、賞味期間12ヶ月(−18度以下)。51〜70kcalと、アイスより罪悪感が少ない仕様。「日持ちがしない」「皮をむく手間」をどちらも一気に解消した設計です。
夏の暑い日、運動会、フェス、外仕事の合間、子どものおやつ、仕事の昼休み。「冷たくて手軽な果実」が欲しい場面で、まるかじゅりは活躍します。
日本アクセス「新商品グランプリ」で2期連続1位
まるかじゅりは、業界からの評価もきっちり集めました。
菓子・食品の卸最大手・日本アクセスが半期ごとに開催する「新商品グランプリ」で、2024年秋冬と2025年春夏の2期連続で冷凍食品部門1位を獲得。2024年秋冬は「トレンド賞」とのダブル受賞でした。
業界の目線で見ても、「2024年に出た冷凍食品で、最も注目された商品」として認められた商品。これは新規参入のジャム会社にとってはかなりの快挙です。
全フレーバーと発売タイミング
| フレーバー | 発売時期 | カロリー |
| グレープフルーツ&オレンジ | 2024年8月30日 全国出荷 | 51kcal |
| マンゴー&ベリー | 2024年8月30日 全国出荷 | 70kcal |
| ピーチ&グレープフルーツ&グァバ | 2025年4月15日ファミマ先行→5月30日全国 | 57kcal |
| ブルーベリー&シトラス | 2025年8月18日 全国出荷 | 54kcal |
複数のフルーツを組み合わせるのがまるかじゅりのスタイル。単一フルーツのアイスでは味わえない、複層的な果実感が楽しめます。ジャムで複数フルーツを掛け合わせる発想が、冷凍パウチでも生きている感じ。
新フレーバーは毎回ファミマ先行で出る傾向。グレープフルーツが共通項として入っているので、酸味と甘さのバランスがアヲハタらしい設計です。

複数フルーツの組み合わせ、ジャム会社の発想だなぁって感じです。
2025年夏のSNSバズと「アレンジ食べ」の文化
まるかじゅりが本格的に話題になったのは2025年夏。youpouch(2025年8月16日)、cookpadニュース、macaroniといったメディアが「SNSでもじわじわ話題」と報じ、ファミマの冷凍ケースで品薄になる現象が起きました。
バズの核は、「もんで食べる」だけじゃない、アレンジ食べの広がり。具体的にはこんな投稿が拡散しました。
- ギリシャヨーグルトに乗せる
- サイダーに入れて即席フルーツスカッシュ
- カクテルの材料に使う
- 冷凍庫から出して、コーヒーゼリーに乗せる
- 子どもの離乳食後デザートとして
アヲハタ公式X(@aohata_official)も新フレーバー告知を継続発信。商品単独の食べ方でなく、家にあるものに足す「素材」として広まったことで、夏の冷凍ケースのアイテムから1年中の常備パウチへ位置が変わってきています。
ファミマ冷凍ケース戦略との関係
まるかじゅりがファミマ中心で売れている背景には、ファミマ側の戦略変化もあります。
ファミマは2024〜2025年にかけて冷凍ケースを拡大。「ファミマルKITCHEN」ブランドや冷凍弁当・冷凍おむすび(2026年1月北陸先行)など、シニア・主婦・単身ユーザー向けの「一食完結品」へ棚をシフトしています。
「片手で食べる80g・1人分・夏に冷たい」まるかじゅりは、この棚拡大の象徴的アイテム。ファミマの冷凍ケースを見ると、まるかじゅりが冷凍弁当やおむすびと並んで「片手で食べ切れる便利商品」のラインに置かれている店舗が多いです。
まるかじゅりの基本情報
| 項目 | 内容 |
| 商品名 | アヲハタ まるかじゅり |
| メーカー | アヲハタ株式会社(広島県竹原市、キユーピーグループ) |
| 発売開始 | 2024年8月30日(グレフル&オレンジ/マンゴー&ベリー) |
| 価格目安 | 248円(税込・オープン価格) |
| 内容量 | パウチ80g |
| 果肉量 | 仕込み時50% |
| カロリー | 51〜70kcal |
| 賞味期間 | 12ヶ月(−18度以下) |
| 食べ方 | 袋ごと揉んでほぐす(特許技術) |
| 受賞 | 日本アクセス新商品グランプリ2024秋冬&2025春夏 冷凍食品部門1位 |
ここまで読んだ人は、もう「ただの冷凍フルーツ」としてまるかじゅりを見ていないはず。
1932年広島の缶詰会社から始まり、ケンブリッジとオックスフォードのボートレースから名前を取り、1970年に日本初の低糖度ジャムを作った会社が、92年経って冷凍フルーツ市場が前年比141%伸びている時代に、片手で揉んで食べる特許パウチを出した。それが80g・248円・果肉50%の正体です。
通販で買う時:冷凍配送と賞味期限の話
ファミマで売り切れていたり、近くにファミマがない時は通販が便利です。冷凍商品なので注意点があります。
- Amazon: 10個入り箱が中心、プライム冷凍配送対応
- 楽天: ポイント還元あり、ケース買いも可
- アヲハタ直販ネットショップでも買える
- 冷凍配送なので配送日時の指定を忘れずに
- 賞味期限を確認、冷凍だと12ヶ月日持ち
- 夏場の配送は受け取り可能な時間帯を指定する
- 保管は−18度以下の冷凍庫、解凍してからの再冷凍はNG
「諦めて店舗を巡る」もアリだし、「箱買いして冷凍庫にストック」もアリ。1人で楽しむなら10個入り1箱、家族でシェアするなら複数フレーバーを混ぜると飽きません。
普通のアイス・冷凍フルーツとの違い
冷凍系のフルーツデザートと、まるかじゅりを並べて比べます。
| 商品 | 食べ方 | 特徴 |
| アヲハタ まるかじゅり | 袋ごと揉んでほぐす | パウチ80g、果肉50%、片手・1人分 |
| 普通のフルーツアイス | スプーンですくう | 器に入った氷状アイス |
| 果実バー(ガリガリ君系) | 棒で食べる | 果汁を凍らせた棒アイス |
| 冷凍フルーツ袋(業務系) | 解凍してそのまま | 大容量、調理用 |
まるかじゅりが他と違うのは、パウチの中で揉んで食べる特許設計。1人分・手汚れなし・果肉感あり、の3点で他のフルーツデザートと役割が違っています。51〜70kcalというアイスより罪悪感が少ない数字も、毎日食べたい人に刺さるポイント。
よくある質問
Q: まるかじゅりはどこで売ってる?
A: ファミリーマートが主力です。ナチュラルローソンでも目撃情報があり、Amazon・楽天・アヲハタ直販で10個入り箱が買えます。セブン・ローソン通常店・イオンでは取扱が確認できません。
Q: 値段はいくら?
A: 248円(税込・オープン価格)が目安です。店舗・時期で変動します。
Q: 何味がある?
A: グレープフルーツ&オレンジ、マンゴー&ベリー、ピーチ&グレープフルーツ&グァバ、ブルーベリー&シトラスの4種類です。
Q: メーカーは?
A: アヲハタ株式会社(広島県竹原市忠海、1932年創業、キユーピーグループ)。「アヲハタ55ジャム」など果実加工の老舗です。
Q: どうやって食べる?
A: パウチを冷凍庫から出して、袋ごと手で揉んでほぐします。果肉と果汁が少し溶けてシャーベット状になったところを、注ぎ口から口に流し込む食べ方です。特許パウチで凍ったままほぐせる設計。
Q: アイスとどう違う?
A: アイスは器(カップ)に入った氷状で、スプーンで食べます。まるかじゅりは80gパウチに入った果肉50%の冷凍フルーツで、揉んで食べるので手が汚れず、果実感が強いのが違いです。51〜70kcalで罪悪感も少なめ。
Q: 受賞歴は?
A: 日本アクセス「新商品グランプリ2024秋冬」冷凍食品部門1位+トレンド賞ダブル受賞、続く「2025春夏」も冷凍食品部門1位を獲得しています。
まとめ
- まるかじゅりはアヲハタの新感覚冷凍フルーツパウチ
- 2024年8月30日全国出荷、ファミマ中心、Amazon・楽天で箱買いも
- 価格248円(税込・オープン価格)、80g、果肉50%、51〜70kcal
- 全4種類(グレフル&オレンジ/マンゴー&ベリー/ピーチ&グレフル&グァバ/ブルーベリー&シトラス)
- 1932年広島・竹原の缶詰会社、ケンブリッジ vs オックスフォードのBlue Flagがブランド由来
- 冷凍フルーツ市場前年比141%伸長の追い風で参入
- 日本アクセス新商品グランプリ2期連続1位、特許パウチで揉んで食べる
- 賞味期間12ヶ月、ヨーグルトやサイダーへのアレンジ食べが拡散