大型台風の接近報道が出ると、養生テープは店頭から消えます。2019年の台風19号で窓の米字貼りが広まって以来、接近のたびにホームセンター・100均・コンビニの順で品切れが繰り返されてきました。
先に大事なことを2つ。代わりになる物は家にあることが多いこと。そしてテープを貼っても窓ガラスが割れなくなるわけではないことです。
| したいこと | 答え |
|---|---|
| 今夜までに窓の対策をしたい | ダンボール+家にあるテープ(ガムテープ・布テープ)で足りる。貼り方は後述 |
| 養生テープそのものが欲しい | 通販に在庫がある。翌日配達の出品なら間に合うこともある(上陸までの日数と要相談) |
| 割れ対策を本気でやりたい | 飛散防止フィルムを平時に貼っておく。接近してからでは間に合わない |
| 賃貸で跡が心配 | ガラス面はテープ跡が残りにくい。サッシや壁紙には貼らない |
- 売り切れていても家にある物で代用できる
- 養生テープの効果の正しい理解(割れ防止ではなく飛散軽減)
- 通販で今から間に合うかの判断
- 台風が過ぎたあとにやること
売り切れているのはテープだけ。役割は家にある物で組める
窓の内側対策でテープが担っているのは、割れたときにガラス片をまとめる飛散軽減と、ダンボールを固定する土台の2つです。どちらも養生テープでなければできない仕事ではありません。
- ガムテープ(布テープ): 粘着力はむしろ強い。ガラス面に貼るぶんには跡はほとんど残りませんが、サッシの塗装面や壁紙に貼ると跡が残るので、貼るのはガラスとダンボールだけにします
- ダンボール: 窓の内側に当てて、ふちをテープで留める。ガラスに直接テープを貼るより、飛散を受け止める効果はこちらが本体です
- カーテン・ブラインドを閉める: 道具ゼロでできる最後の一枚。割れたときに破片が室内へ飛び散るのをかなり抑えます
養生テープが手に入らないから対策できない、という状況はほぼありません。手元の布テープとダンボールで同じ構えが作れます。

みんながテープ売り場に並んでいる間に、家のダンボールで済む話だったりします。
貼れば割れない、ではない。米字貼りの効果の正しい理解
養生テープの米字貼りは、窓を割れにくくするものではありません。目的は割れたときにガラス片が大きく飛び散るのを抑える飛散軽減です。
しかも検証記事では、テープを貼った窓が飛来物で割れた場合、何もしていない窓より破片が大きく鋭くなる傾向があった、という指摘まであります。テープ単体で安心するのがいちばん危ない。推奨されているのは、テープ+ダンボールやプラダンを重ねる組み合わせと、窓から離れて過ごすことです。
窓を「割らない」ための対策は内側ではなく外側です。雨戸・シャッターを閉める。外に置いた物干し竿や植木鉢など、飛んで窓に当たる物をしまう。ここまでやってから、内側の飛散軽減に進む順番です。
通販で今から間に合うか。上陸までの日数で決める
楽天には養生テープの在庫が普通にあります。50mm幅の30巻セットのようなまとめ売りが中心で、単価は店頭より高くなりますが、近所が全滅していても買えます。判断基準は上陸までの日数だけです。
- 上陸まで2日以上: 翌日配達の出品を選べば間に合う可能性が高い。配達日の表示を必ず確認
- 上陸まで1日以内: 通販は諦めて、家にある物(前述)で組む。ここでフリマの高額出品に手を出す理由はありません
飛散防止フィルムは、割れ対策として一段本気の選択肢ですが、貼るのに時間がかかるので接近してからでは現実的ではありません。台風が過ぎたあと、次のシーズンが来る前の平時に貼っておくものです。1,000円台からあります。
台風が過ぎたら、テープは早めに剥がす
貼ったテープを日光に当てたまま放置すると、粘着剤が固まって剥がれにくくなります。台風が過ぎたら数日以内に剥がすのが後始末の基本です。剥がし跡が残ったら、中性洗剤かガラスクリーナーでこすれば落ちます。
次の台風のために買い置きしておくなら、シーズン前の平時が一番安く確実です。接近報道が出てからでは、この記事の最初に戻ります。
台風前の養生テープ、よくある質問
どこにも売ってない。どうすればいい?
家のガムテープ・布テープとダンボールで代用できます。テープの役割は飛散軽減とダンボールの固定なので、養生テープである必要はありません。
ガムテープを窓に貼ると跡が残る?
ガラス面は跡が残りにくく、残っても洗剤で落とせます。跡が問題になるのはサッシの塗装面や壁紙なので、そこには貼らないでください。
米字に貼れば窓は割れない?
割れにくくなる効果はありません。目的は割れたときの飛散軽減です。検証ではテープを貼った窓のほうが破片が大きくなる傾向の指摘もあるため、ダンボールとの併用と、窓から離れることをあわせてください。
飛散防止フィルムとどっちがいい?
役割が違います。テープ+ダンボールは接近してからの応急処置、フィルムは平時に貼っておく常設の対策です。今まさに台風が来ているならテープ側、過ぎたらフィルムを検討する順番です。
外側にできることは?
雨戸・シャッターを閉める、ベランダの物干し竿・植木鉢・自転車カバーなど飛びそうな物をしまう。窓を割る主因は風そのものより飛来物です。
まとめ
養生テープが売り切れていても、ダンボールと家のテープで内側の構えは作れます。テープは割れ防止ではなく飛散軽減、本命の割れ対策は雨戸と外の片付け。通販は上陸まで2日以上あるときだけ、配達日を見て。
過ぎたらテープを剥がして、次のシーズン前にフィルムか買い置きを。毎年来るものなので、備えは平時が一番安く済みます。