GODIVAとダノンが組んだヨーグルトが、たった40日で消えた事件があります。
2024年1月15日に関東1都6県限定で発売、当初4月末まで予定だった販売が、発売直後の異常人気で2024年2月26日に予定数量終了告知。GODIVAエグゼクティブシェフ監修のマダガスカル産バニラビーンズヨーグルトと、3色クランチチョコが別添された商品でした。
2026年5月時点で再販・後継商品の公式発表はなく、店頭・公式・通販いずれも入手不可です。

売り切れたまま2年経った商品、ちょっと寂しいですよね。
代替候補は、容器を折り曲げてトッピングをヨーグルトに投入する韓国ビングレ社の「ビヨット」。新大久保の韓国食品店、Amazon・楽天・Qoo10、コストコ、ドンキの一部店舗で買えます。メディアではゴディバヨーグルトを「日本版ビヨット」と呼んだ記事もあったので、本家のビヨットを試すのが一番近い体験です。
- ゴディバヨーグルトが買えない理由と2024年の経緯
- 1919年バルセロナで生まれたダノンの100年史
- 1926年ブリュッセルから世界に広がったゴディバの歴史
- 「ヒットしすぎて販売休止」のお菓子業界の系譜
- 韓国ビングレ社「ビヨット」が代替候補になる理由
- 通販で似た系統を探す時のチェックポイント
ゴディバヨーグルトはどこで売ってる?
| 探す場所 | 状況 |
| セブン・ファミマ・ローソン | ×(在庫消化済み) |
| イオン・ライフ等のスーパー | ×(在庫消化済み) |
| ダノン公式オンライン | ×(販売終了) |
| Amazon・楽天 | ×(流通なし、出ても古ロット警戒) |
「あの味をもう一度」という人にはビヨットが現実解。再販を待つ人はダノンジャパン公式X をフォローしておくと、もし再販があれば最速で気付けます。
1919年バルセロナ、イサーク・カラッソが小さな工場から始めた
ダノンの話は、1919年のスペイン・バルセロナから始まります。
創業者はイサーク・カラッソ。医学部出身の人物で、当時のバルセロナでは消化器・腸の病気で苦しむ幼児がたくさんいた状況を見て、何かできないかと考えていました。彼が選んだのが、ヨーグルトの工業化。
ブルガリアからヨーグルトの種菌を輸入し、パリのパスツール研究所の純粋培養技術と、伝統製法を組み合わせて、世界で初めてヨーグルト生産の工業化を実現。それまで家庭や農場で作られていた発酵乳を、衛生的に安定した品質で大量生産できる仕組みに変えました。
社名「ダノン(Danone)」の由来も愛おしくて、息子・ダニエルの愛称から取られたもの。家族の名前を会社の名前にして始めた、医学部出身の人のヨーグルト工場。これが100年経ってフランス本社の世界的乳業大手になりました。
日本進出は1980年。味の素との合弁で「味の素ダノン株式会社」が設立され、現在のダノンジャパンに繋がっています。

医学部出身の人が「腸を治したい」で始めたヨーグルト工場、いい話ですね。
1926年ブリュッセル、地下室の小さなショコラトリー
一方のゴディバは、1926年のベルギー・ブリュッセルで生まれました。
創業者はジョセフ・ドラップス(Joseph Draps)、マスターショコラティエ。自宅の地下室で「ショコラトリー・ドラップス」として小さく始めた会社でした。1956年、彼の4人の子供たちが社名をブランド名「GODIVA」に変更し、グランプラス広場に店舗を出します。
ブランド名「GODIVA」は妻ガブリエルの提案。由来は11世紀イングランド・コヴェントリーの貴婦人レディ・ゴディヴァ伝説。夫の重税から領民を救うため裸馬で街を駆けたという、勇気ある女性の物語です。チョコレートに対するブランドの想いを、レディ・ゴディヴァの勇気に重ねた命名。
現在はベルギー王室御用達。世界中の高級チョコレートの代名詞として知られています。
ダノンが「医学部出身の若者が腸の病気から子どもたちを救うため」に始めたとすれば、ゴディバは「ベルギーのショコラティエが地下室で始めた」高級ブランド。出自はまったく違うけれど、家族の名前と歴史的な女性の名前を冠した、100年規模の老舗ブランドという共通点があります。
100年経った2024年、初コラボがついに実現した
ダノンとゴディバ、どちらも100年級の歴史を持つメーカーですが、2024年1月のヨーグルトコラボが両社初のコラボレーションでした。
ゴディバ側の監修者は、エグゼクティブシェフ・ショコラティエ/パティシエのヤニック・シュヴォロー(Yannick CHEVOLLEAU)氏。マダガスカル産バニラビーンズを使用した濃厚クリーミーヨーグルト90gに、3色のクランチチョコボール14gを別添する仕様。174kcal、価格は321円前後(オープン価格)。
開発のメッセージは「贅沢な満足感とヘルシーさを両立」「今までのヨーグルトのイメージを覆す」。夕食後デザートや夜食に、ハーゲンダッツの代わりに食べてもらいたい、という位置づけでした。
発売は2024年1月15日(コンビニ向け)、1月22日(スーパー向け)。1月23日にはダノンが「プレスリリースのお詫びと訂正」を出すドタバタもありましたが、その騒動も含めて発売前から話題化していました。

100年級の2社の初コラボが、たった40日で消えるって、ロマンと切なさがありますね。
2024年1月15日〜2月26日、たった40日の流通
そして問題の終売劇です。発売〜終売までの流れを整理するとこうなります。
| 時期 | 状況 |
| 2024年1月9日 | ダノン公式PR TIMES発表 |
| 2024年1月15日 | 関東1都6県限定でコンビニ発売 |
| 2024年1月22日 | スーパー(イオン・ライフ等)でも発売 |
| 2024年1月下旬 | SNSで一気に話題化、店頭で品薄 |
| 2024年2月26日 | ダノン公式が「予定数量終了」を告知 |
| 2024年4月末(当初予定) | 本来の販売終了予定日 |
| 2026年5月時点 | 再販・後継商品の公式発表なし |
SNSでは「50軒以上店舗を巡ってやっとゲット」「最後の1個を発見」「全国発売してください」「関東だけなんて悲しい」といった声が溢れ、モデルプレス、マイナビウーマン、All About、Yahoo!ニュース、macaroniなどが「売り切れ続出」「急げ」と一斉に報道。当初4月末まで予定だった販売が、2月時点で予定数量終了が告知される異例の事態になりました。
「期間限定の予定数量を作って、無くなったら終わり」という設計だったため、ヒットしても生産延長は行われず、関東1都6県限定のまま静かに在庫が消えていきました。

ヒットしても延長しないコラボ商品って、ブランドを守るためなんでしょうか。
「ヒットしすぎて販売休止」のお菓子業界の系譜
ゴディバ×ダノンの早期終売は、お菓子業界では時々起きる「ヒットしすぎて休止」現象の最新例でした。
過去の代表例を並べると、こんな感じ。
| 商品 | 状況 | 年 |
| ガリガリ君リッチコーンポタージュ | 赤城乳業、2日で販売休止 | 2012年 |
| カップヌードルごはん | 日清食品、前年類似品の5倍計画でも追いつかず | 2010年代 |
| サントリー(飲料各種) | 「想定の3倍売れて休止」発言 | 複数年 |
| スポーツドリンク各社 | 猛暑+西日本豪雨で出荷停止 | 2018年 |
| ゴディバ監修ダノン デコドルチェ | 2ヶ月で予定数量終了 | 2024年 |
共通する原因は、SNS時代の「一晩で需要数倍化」。生産計画は数ヶ月前から決めるけれど、SNSのバズは予測不可能。需要予測が外れると、追加生産する間に賞味期限・販売期限が来てしまうので、潔く「予定数量終了」で店じまいする方が結果的に得策、という判断です。
買えた人にとっては「あの時食べられて良かった」という記憶が残り、買えなかった人にとっては「もう一度食べたい」という気持ちが残る。両方ともブランドへの好意につながるので、メーカーとしてもブランド価値を守る計算が成り立っています。
韓国ビヨット:「日本版ビヨット」と呼ばれた本家
ゴディバヨーグルトが消えた後、代替として最も推されているのが韓国・ビングレ社のビヨット(비요뜨)です。
ビングレは1967年創業の韓国大手乳業。2004年からビヨットを販売していて、容器中央の折り目を曲げてトッピングをヨーグルトに投入する独自設計が特徴。フレーバーはチョコリング、クッキー&クリーム、クランチボール、シリアルなど多彩で、K-POP・YouTuber紹介で日本では2022〜2023年にバズ、新大久保・鶴橋・カルディ・コストコ・Amazonでの流通が急拡大しました。
実はメディアでは、ゴディバ監修ダノン デコドルチェのことを「日本版ビヨット」と呼ぶ記事もありました(macaroni)。トッピング別添型のヨーグルトデザートというフォーマットは、ビヨットが先で、デコドルチェが後追いで日本市場に持ち込んだ構図。
つまり、ゴディバヨーグルトが恋しい人にとって、ビヨットは「日本版の元ネタである本家」を体験できる商品です。

日本版ビヨットの本家ビヨットがいまでも買える、これはちょっと嬉しい逆転ですね。
ゴディバヨーグルトの基本情報(2024年当時)
参考までに、終売前の商品情報をまとめます。
| 項目 | 内容 |
| 商品名 | ゴディバ監修 クリーミーヨーグルトデザート ダノン デコドルチェ バニラ&クランチチョコレート |
| メーカー | ダノンジャパン×ゴディバ |
| 監修者 | ヤニック・シュヴォロー(ゴディバ・エグゼクティブシェフショコラティエ) |
| 発売日 | 2024年1月15日(CVS)/1月22日(SM) |
| 販売エリア | 関東1都6県限定(東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・栃木・茨城) |
| 容量 | ヨーグルト90g+クランチチョコ14g=計104g |
| カロリー | 174kcal |
| 使用素材 | マダガスカル産バニラビーンズ+3色クランチチョコボール |
| 価格 | 321円前後(オープン価格) |
| 終売告知 | 2024年2月26日(ダノン公式) |
ここまで読んだ人は、もう「期間限定で消えたコラボヨーグルト」としてだけ、ゴディバヨーグルトを見ていないはず。
1919年バルセロナの医学部出身青年が始めたヨーグルト工場と、1926年ブリュッセルのショコラティエが始めた地下室のチョコレート屋さんが、100年経って一度だけ手を組んだ商品。それが2024年1月15日〜2月26日のたった40日間だけ、関東のコンビニ棚にあった、321円のコラボでした。
通販で代替を探す:ビヨットの選び方
「あの味をもう一度」という人には、ビヨット(ビングレ社・韓国)が現実的な代替候補です。
- 新大久保の韓国食品店: 常時販売、種類豊富、フレーバー入れ替わりあり
- Amazon・楽天・Qoo10: 5個セット中心、フレーバーランダムあり
- コストコ: 不定期入荷、大容量パック
- ドン・キホーテ: 店舗差大、輸入食品コーナー
- ビヨット チョコリング、クッキー&クリーム、クランチボールが近い系統
- 賞味期限を確認、輸入品は短いことがあるので注意
- 1個ずつバラ売りも、5個入りまとめ買いも可能
ゴディバヨーグルトの「ヨーグルト×クランチチョコ」を探すなら、ビヨットのチョコリングかクランチボールがもっとも近い系統。バニラ感を求めるならクッキー&クリームも候補です。
再販の可能性は?
2026年5月時点で、ゴディバ×ダノンのコラボ再販・後継商品の公式発表はありません。
ただし、ダノンとゴディバはそれぞれ単独で別のコラボや新商品を出し続けているメーカー。ゴディバ側ではアイス・チョコ・ドリンク等の新商品が定期的に発売されているし、ダノン デコドルチェシリーズも他フレーバーで継続中。万が一再販されるとしたら、ダノンジャパン公式サイトと公式X で告知されます。
よくある質問
Q: ゴディバヨーグルトはもう買えない?
A: 2026年5月時点で、店頭・公式の販売は終了しています。2024年2月26日にダノン公式が予定数量終了を発表し、その後店頭在庫が消化されたままです。
Q: なぜ終売したの?
A: 期間限定の予定数量で生産していて、関東1都6県限定の発売直後に異常人気で品薄になり、当初4月末まで予定だった販売が2月時点で生産終了告知になりました。
Q: 再販はある?
A: 2026年5月時点で再販の公式発表はありません。ダノンジャパン公式サイトとX をフォローしておくと、もし再販があった時に気付けます。
Q: 代わりになる商品は?
A: 韓国・ビングレ社の「ビヨット」(2004年から販売)が一番近い代替候補です。容器の折り目を曲げてトッピングをヨーグルトに投入する独自設計で、メディアではゴディバヨーグルトを「日本版ビヨット」と呼んだ記事もありました。
Q: いつ売っていた?
A: 2024年1月15日(コンビニ向け)/1月22日(スーパー向け)に発売、当初4月末予定でしたが2024年2月26日に終売告知。実質約40日の流通期間でした。
Q: どこで売っていた?
A: 関東1都6県(東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・栃木・茨城)限定で、セブン・ファミマ・ローソン、イオン、ライフなどスーパーで販売されていました。
Q: 値段はいくら?
A: 321円前後(オープン価格)でした。容量はヨーグルト90g+クランチチョコ14gの計104g、174kcal。
Q: 監修者は誰?
A: ゴディバのエグゼクティブシェフ・ショコラティエ/パティシエ、ヤニック・シュヴォロー(Yannick CHEVOLLEAU)氏が監修しました。
まとめ
- ゴディバヨーグルトは2024年1月発売の期間限定コラボ
- 1919年バルセロナのダノン×1926年ブリュッセルのゴディバの初コラボ
- 関東1都6県限定、321円前後、ヨーグルト90g+クランチチョコ14g
- 監修はゴディバのヤニック・シュヴォロー氏、マダガスカル産バニラ使用
- 2024年2月26日にダノン公式が予定数量終了を発表、現在は買えない
- 代替候補は韓国ビングレ社のビヨット(2004年から販売、メディアで「本家」とも)
- 再販の公式発表は2026年5月時点でなし
- 「ヒットしすぎて販売休止」はガリガリ君リッチコーンポタージュなどお菓子業界の系譜