「無印で買おうと思ってたんだけど、けっこう値上がりしてて」。
そんな会話を聞く機会が増えました。原材料費・物流コスト・人件費の上昇で、無印良品の商品単価はじわじわ上がっている。「シンプルで長く使える」価値観は欲しいけれど、無印価格は厳しい。
そういう人たちが、いま流れ込んでいるのがStandard Products(スタンダードプロダクツ)、通称「スタプロ」です。

スタプロってよく聞くけど、なに屋さん?
ダイソーを運営する株式会社大創産業が出している、生活雑貨ブランド。基本価格は330円〜。「ちょっといいのが、ずっといい」というスローガンを掲げて、シンプルで長く使える商品を売っています。
ここがちょうどいい立ち位置で、「100均では物足りないけど、無印は高い」という中間ゾーンを綺麗に埋めている。だから今、店舗数がどんどん増えていて、近所のショッピングモールでもよく見かけるようになりました。
この記事では、Standard Productsとは何か、なぜ今人気なのか、無印良品や3COINSとの違い、業界の動向まで深掘りしていきます。
- Standard Products・スタプロってなに?
- 大創産業3お店の比較
- 業界動向の読み解き
- 商品ジャンルと人気アイテム
- 店舗の探し方
- 無印良品・3COINSとの違い
- SNSの実際の声
Standard Products(スタンダードプロダクツ)の正体
Standard Products・スタプロは、株式会社大創産業(ダイソーを運営する会社)が展開する生活雑貨ブランドです。
スローガンは「ちょっといいのが、ずっといい」。
「スタンダードであること」をテーマに、「余計な飾りや個性は省いていく。そのかわり品質や使い勝⼿は、できる限り⾼めていく」という姿勢を打ち出しています。
| 項目 | 内容 |
| ブランド名 | Standard Products・スタプロ |
| 運営会社 | 株式会社大創産業(ダイソーと同じ) |
| スローガン | 「ちょっといいのが、ずっといい」 |
| 基本価格 | 330円(税込)〜 |
| 主な取扱品 | キッチン雑貨/食器/カトラリー/タオル/文具/革靴ケア/スキンケア(SETOUCHI OLIVE) など |
| 店舗形態 | 単独のお店 + DAISO・THREEPPYとの合体店 |
| 国際展開 | 台湾でも展開中 |
ダイソーと同じ会社が運営していますが、ブランドの世界観も価格帯も商品ラインナップも別もの。「ちょっと予算を上げて、長く使える本物が欲しい」という大人ニーズに応えるお店です。
ダイソー / Standard Products / THREEPPY、棲み分けはこう
大創産業はいま、3つのブランドを展開しています。Standard Productsの位置付けを表で整理します。
| 項目 | DAISO | Standard Products | THREEPPY |
| 基本価格 | 110円 | 330円〜 | 330円〜 |
| 世界観 | 実用品・幅広い | シンプル・無印風 | パッケージ重視・ガーリー |
| 主なターゲット | 全世代 | シンプル好き(男女問わず) | 女性・若い世代 |
| 主な商品ジャンル | 日用品全般 | キッチン・食器・タオル・収納 | コスメ・雑貨・ハンドメイド |
| コラボ頻度 | 少なめ | 少なめ(キングジム等) | 多め(月1〜2回) |
| 素材・産地 | 幅広い | 国内の産地と組むを重視 | パケ・デザイン重視 |
最近は3ブランドを1店舗にまとめた合体店が全国に増えています。京阪百貨店守口店(2026年4月23日)、ビバモール本庄(2026年4月19日)、Otto Terrace南芦屋浜(オープン予定)、奈良県・岩手県の合体店など、新店舗が続々。
1か所で「日常品はDAISO」「シンプルな生活雑貨はStandard Products」「可愛いコスメ・雑貨はTHREEPPY」が全部そろう便利さが受けています。
ここで深掘り:なぜ「今」スタプロが伸びているのか
Standard Productsの伸びの背景には、いくつもの追い風が同時に吹いています。
「無印良品の値上げ」がスタプロに追い風
ここ数年、無印良品は段階的に値上げを続けています。原材料費・物流コスト・人件費の上昇に加えて、ブランド価値の維持のため、商品単価がじわじわ上がっている。

たしかに、最近の無印って高い気がする…
無印テイストのシンプルさは欲しいけど予算は抑えたい、という層が確実に存在します。
Standard Productsは、まさにこの「無印が欲しいけど高い」層を狙い撃ちしているように見えます。「100均では物足りないけど、無印は高い」という中間ゾーンを、ちょうどいい価格(330円〜1000円)で埋めに来ました。
「300〜1000円帯で無印テイストが手に入る神ブランド」。SNSではそんな評価が定着しています。
大創産業の「3お客さんを分けて取りに行く作戦」が役立っている
大創産業がDAISO・Standard Products・THREEPPYの3ブランドを展開しているのは、明確な作戦です。
- DAISO(110円): コスト重視層、ファミリー層
- Standard Products(330円〜): 大人・男女問わず、シンプル志向
- THREEPPY(330円〜): 女性・若年層、ガーリー志向
同じ会社が同じお客さんを奪い合うのではなく、異なるお客さんを3方向から取りに行く。これが3ブランド合体店としてうまくいく理由です。
「家族でショッピングモールに行ったら、お父さんはStandard Productsで革靴ケア用品、お母さんはダイソーで日用品、娘はTHREEPPYでコスメを見る」。1か所で全員が買い物できるしくみ。
すごく賢い作戦だと思います。
「シンプル系雑貨市場」の拡大という大きな潮流
Standard Productsの伸びを単独で見ると、見誤ります。シンプル系雑貨市場全体が拡大している大きな流れの中で、スタプロも伸びています。
過去10年の流れを整理すると、こう。
- 無印良品…ずっと業界トップ、海外展開も成功
- 3COINS・スリコ…330円ショップとして急成長
- ニトリ…シンプル系家具で拡大
- IKEA(イケア)…日本市場で定着
- Standard Products(スタンダードプロダクツ)…2021年スタート、急拡大中
これらに共通するのは、「派手じゃないけど、長く使える」という価値観。
バブル期の「目立つもの」「派手なもの」を求めるトレンドから、シンプル・サステナブル方向に大きく揺り戻している。Standard Productsはその波にきっちり乗っています。
国内の産地と組むは環境にやさしいアピールでもある
Standard Productsが「国内産地との協力」を強調しているのは、ただの品質アピールではありません。環境にやさしいアピールでもあります。
- 国内産地から仕入れる…海外から運ぶ環境負荷を減らせる
- 職人と協力する…国内雇用を支える
- 長く使える商品…使い捨て文化を変える
これらはZ世代・ミレニアル世代が重視する価値観と一致します。
「安いだけ」ではなく「意義のある買い物」をしたい層に刺さる訴求です。
男女問わず買える「中性的シンプル」の立ち位置
THREEPPYは女性・若い層がメイン、DAISOは全方位ですが、Standard Productsは「男性も気兼ねなく入れる」店舗です。
革靴ケア用品、ガジェットケース、シンプルなキッチンツールなど、男性ユーザーのニーズもしっかり拾っています。

たしかに、3COINSは女性のお店ってイメージあるよね
3COINSが女性層中心なのと比べると大きな違い。「家族で行くお店」「カップルで行くお店」として機能できる強みです。
単独のお店から合体店への変わっていく動きは賢い店舗作戦
Standard Productsは初期、単独のお店中心でしたが、最近は3ブランド合体店が主流。理由はシンプル。
単独のお店だと、テナント料が高くて、集客に苦労する。「Standard Productsだけのために行く」必要がある。
合体店だと、DAISOの集客力をそのまま使える。1店舗で3ブランド分の売上が立つ。「ついでに見る」需要を取り込める。
100均(DAISO)の圧倒的な集客力に乗っかる形で、Standard ProductsとTHREEPPYが「ついで買い」需要を吸収する。これが急速に店舗数が増えている本当の理由です。
このブランドはこれからどうなる
予測すると、Standard Productsは今後3〜5年で店舗数がさらに倍増する可能性が高いです。
理由はこう。
- 大創産業の3ブランド合体店作戦がうまくハマっている
- 無印良品の値上げ傾向は続きそう
- シンプル系雑貨市場全体が伸びている
- 海外展開(台湾)も成功すれば、海外比率が拡大する
逆にリスクは。
- 競合(無印良品、3COINS、ニトリ)との価格競争
- 「ダイソーの上位版」というイメージから抜け出せるか
- コラボ商品が少ないため、話題作りで他ブランドに負ける可能性
ですが、現状の立ち位置は強くて、しばらくは伸びていくと見ていいでしょう。
キングジムなど企業コラボ・台湾国際展開も
Standard Productsは企業コラボや国際展開もやっています。
- キングジムとの初コラボ…2025年8月発表、文具好き界隈で話題
- 台湾への国際展開…海外でも認知が拡大中
- 環境にやさしい姿勢志向商品…環境配慮素材・パッケージ
「ダイソー系列のサブブランド」という枠を超えた、独自ブランドとしての成長が続いています。
Standard Productsで買える商品ジャンル
商品は幅広い。公式サイトとSNSで確認できる主なジャンルはこちら。
キッチン・食器・カトラリー
- カトラリー(スプーン・フォーク・ナイフ)
- 包丁
- 食器・お皿
- キッチンツール
タオル・布製品
- 産地協力のタオル
- ハンカチ
- 布雑貨
文具・雑貨
- 文具(キングジムコラボ等)
- 多機能リュック・ガジェットケース
- アクスタフォトスタンド(SNSで人気)
- 収納雑貨
スキンケア
- SETOUCHI OLIVE(セトウチ オリーブ)シリーズ…瀬戸内オリーブ配合
- 革靴シューズケア用品
ペット用品
- 犬用マグネット式お皿(濡れた水飲みカップを外側に吊るせる仕様等)
家具
- 「わざわざ買いに行く価値あり」と話題の激安おしゃれ家具
SNSで話題の人気アイテム
小型ステンレスボトル(550円)
「550円は神コスパ」と話題のミニステンレスボトル。
アクスタフォトスタンド
推し活勢に人気。アクリルスタンドや写真を飾れる台座。
きいろポーチ
シンプルでカラフル、収納もしやすいポーチ。
Standard Productsはどこにある
探し方のコツ
- 大型ショッピングモール内のDAISO併設店をチェック
- 公式サイトの店舗検索を活用
- 公式X・@daiso_jpで新店舗のオープン情報を追う
- 3ブランド合体店(DAISO+Standard Products+THREEPPY)が増えている
最近オープンした3ブランド合体店
| 店舗 | オープン日 |
| 京阪百貨店守口店 6階 | 2026年4月23日 |
| ビバモール本庄2階 | 2026年4月19日 |
| Otto Terrace南芦屋浜 | オープン予定 |
| 奈良県初の合体店 | 2025年11月 |
| 岩手県初の合体店 | 2026年4月予定 |
店舗の総数や全店舗リストは、株式会社大創産業の公式情報をご確認ください。新店舗は今もどんどん増えています。
無印良品・3COINSとどう違うか
「Standard Productsって無印良品とどっちがいい?」「3COINSとは何が違う?」という疑問もよく見られます。
無印良品との違い
| 項目 | Standard Products | 無印良品 |
| 運営 | 大創産業 | 株式会社良品計画 |
| 基本価格 | 330円〜1000円 | 500円〜数千円 |
| 世界観 | シンプル・無印テイスト | シンプル・自然志向 |
| 商品の質 | 手頃な価格でしっかり | 本格的 |
| 店舗数 | 拡大中 | 全国・海外 |
「無印は良いけど高い」と感じる人が、Standard Productsで似たテイストを手頃な価格で買う、という流れができています。
3COINSとの違い
| 項目 | Standard Products | 3COINS・スリコ |
| 運営 | 大創産業 | パル・ファッション系 |
| 基本価格 | 330円〜 | 330円〜 |
| 世界観 | シンプル・無印風 | トレンド・インテリア寄り |
| 主な商品ジャンル | キッチン・タオル・スキンケア | キッチン・インテリア・トレンド雑貨 |
| コラボ頻度 | 少なめ | 多め |
「シンプル・長く使える」ならStandard Products、「トレンド・インテリア」なら3COINS、というのがざっくりした使い分けです。
大創産業の他ブランドもチェック
Standard Productsを気に入った方は、同じ大創産業の他ブランドもおすすめです。
- THREEPPY・スリーピー…同じく330円〜のお店ですが、コスメ・ガーリー雑貨・コラボ商品が充実
- DAISO…110円の定番100均
3ブランド合体店なら、1か所で全部まとめてチェックできます。
SNSの実際の声
「無印テイストが手に入る神ブランド」「キッチン雑貨とタオルは本気で買う価値あり」「犬連れにマグネット式お皿が便利」など、ジャンルを問わない満足報告が連日。
よくある質問
Q: Standard Productsはダイソーと同じ?
A: 運営会社は同じ・株式会社大創産業ですが、ブランドも商品も別ものです。価格帯・330円〜も世界観もちがいます。
Q: 商品はネットで買える?
A: 一部商品はダイソーオンラインで購入できますが、店舗限定商品もあります。確実に欲しい商品は店舗購入がおすすめです。
Q: どこにお店がある?
A: 単独のお店もありますが、最近はDAISOやTHREEPPYと併設の3ブランド合体店が増えています。大型ショッピングモール内のDAISOをチェックしてみてください。
Q: 無印良品とどっちがおすすめ?
A: 「シンプルで長く使える」点は共通していますが、価格はStandard Productsの方が手頃です。「無印テイストが好きだけど予算を抑えたい」ならStandard Productsが向いています。
Q: 3COINSと迷う
A: 「シンプル・キッチン・タオル・スキンケア」ならStandard Products、「インテリア・トレンド雑貨・コラボ」なら3COINSが向いています。
Q: SETOUCHI OLIVE(セトウチ オリーブ)シリーズって何?
A: 瀬戸内地方のオリーブを使ったスキンケアシリーズです。Standard Productsの「国内の産地と組む」を象徴する人気ライン。
Q: キングジムコラボはまだ買える?
A: 2025年8月に発表された企業コラボです。最新の販売状況は店舗または公式情報をご確認ください。
Q: 通称「スタプロ」って?
A: Standard Productsの通称・略称が「スタプロ」です。SNS等でよく使われます。
Q: 男性も入りやすい?
A: 入りやすいです。中性的でシンプルな商品が多く、革靴ケア用品やガジェットケースなど男性ユーザー向けの商品もあります。3COINSが女性層中心なのに対し、Standard Productsは男女両方から支持されています。
Q: 海外でも買える?
A: 台湾で展開中です。日本以外でも認知が広がっています。
まとめ
Standard Products・スタプロは、ダイソーと同じ会社が運営する「ちょっと予算を上げて、シンプルで長く使えるものを買えるお店」です。
無印良品の値上げ、シンプル系雑貨市場の拡大、3お客さんを分けて取りに行く作戦、環境にやさしいアピール。いくつもの追い風が同時に吹いていて、市場のいい場所に綺麗にハマったブランド、と見えます。
今後3〜5年で店舗数はさらに増えていく可能性が高い。まだ近所にない方も、近いうちに見かける機会が増えるはずです。
気になる方は近くの大型DAISO併設店をチェック、最新情報は公式X・@daiso_jpで確認してください。
姉妹ブランドのTHREEPPY・スリーピーも合わせて見ると、大創産業の3お店の使い分けがよく分かります。