いつも買っていた梅肉エキスが、通販の商品ページごと消えている。売り切れではありません。作っていた株式会社梅丹本舗(めいたんほんぽ)が、2024年3月末で全8商品の販売を終了したのが理由です。国の規制ではありません。
そのあと2025年12月31日に、梅丹本舗という会社そのものが親会社の小林製薬に吸収合併されて無くなりました。工場もすでに閉鎖されていて、梅丹の梅肉エキスが戻ってくる見込みは、ほぼ消えています。
梅肉エキスという食品自体が消えたわけではなく、ウメケンや中野BCなど他メーカーの梅肉エキスは、いまも普通に買えます。
| 入手ルート | 買える? |
|---|---|
| 梅丹本舗(古式梅肉エキス・梅丹など) | ✕ 2024年3月末で販売終了。会社も2025年末に消滅 |
| 他メーカーの梅肉エキス | ○ 楽天・Amazon・Yahoo!でいまも買える |
| 自然食品店・一部ドラッグストア | △ 取り扱いは店による |
梅肉エキスの販売中止はいつから?梅丹本舗の公式発表
梅丹本舗は創業90年を超える和歌山県紀の川市のメーカーで、練りタイプの古式梅肉エキスや粒タイプの梅丹など、この分野でいちばん名前の通った会社でした。その全商品が、2024年3月31日で販売終了になっています。
公式サイトにはいまも商品の販売終了に関するご案内(PDF)が残っています。
弊社は 2019 年 5 月に小林製薬株式会社のグループ会社となり、梅丹本舗商品の製造販売を続けておりましたが、この度、現在販売している全 8 品目において 2024 年 3 月末をもって販売を終了させていただくことになりました。
引用元:株式会社梅丹本舗HP
この案内に、終了の理由は書かれていません。売れない商品だけ整理したのではなく全8品目をいっせいに終えているので、ただの商品の入れ替えでないことだけは読み取れます。理由にあたる説明は、1年あとに親会社の小林製薬から出てきました。
規制で買えなくなったという噂はデマ
販売終了の直後から、規制で作れなくなったらしい、という話がSNSで回りました。
製造販売中止になった😭😭😭 https://t.co/UFYHFDrl0J pic.twitter.com/dPet55E4F8
— まるこまる (@marukomaru777) October 29, 2024
厚生労働省や消費者庁が梅肉エキスを規制した事実はありません。成分に問題が出たのなら、ウメケンや中野BCの梅肉エキスも同時に消えていないと筋が通りませんが、どちらも売り続けています。消えたのは梅丹本舗の商品だけ。規制説はここで崩れます。

他のメーカーのは普通に売ってるもんね。
噂が立ったのは、時期のせいです。販売終了と同じ2024年3月、親会社の小林製薬で紅麹サプリの健康被害問題が起きました。梅丹本舗の紀の川工場には2023年度に小林製薬から紅麹原料の製造設備が移されていて、問題の発覚後は工場の操業自体が止まっています。工場への立ち入り検査のニュースが頭の中でつながって、梅肉エキスが規制されたという形に化けたようです。
梅肉エキスそのものの安全性に問題が出た、という発表はどこからも出ていません。
梅丹本舗はその後どうなった?再販の見込み
販売終了のあとの2年間で、再販の芽は順番に消えていきました。
- 2025年4月14日: 小林製薬が、梅丹本舗製品の製造販売休止を続けると発表。事業として見通しが立たないという理由で、紀の川工場の閉鎖も決まる
- 2025年6月末: 紀の川工場が閉鎖
- 2025年10月8日: 小林製薬が梅丹本舗の吸収合併を発表。日経の報道では、操業停止で債務超過に陥り、2024年12月期は4億7500万円の赤字
- 2025年12月31日: 小林製薬に吸収合併され、会社が消滅
商品が終わっただけでなく、作る工場も、作る会社も無くなっています。小林製薬は梅という素材の新製品化の検討は続けるとしていますが、2026年7月時点で具体的な商品の話はありません。梅丹の梅肉エキスの再販を待つ、という選択肢はもう残っていません。
通販には梅丹名義の出品がまだぽつぽつ残っています。販売終了から2年以上たった在庫で、価格も当時の定価より上がっていることが多いので、深追いする在庫ではありません。
今も買える梅肉エキスと乗り換え先の選び方
青梅の搾り汁をひたすら煮詰める。この作りはどのメーカーの梅肉エキスでも同じで、差が出るのは素材と形くらい。梅丹でなければ作れない、という商品ではありません。
いま買える主なところだと、ウメケンの有機梅肉エキス(練りと、90gで約600粒の粒タイプ)、中野BCの梅真珠、和歌山産青梅100%をうたう純梅肉エキス300g(楽天で7,000〜10,000円台・2026年7月時点。容量やメーカーで幅があります)あたり。楽天の検索結果にも、梅肉エキスはいまも十分な数が並んでいます。
乗り換えで迷うのは練りか粒か。古式梅肉エキスをお湯に溶いて飲んでいた人は、同じ練りタイプにすると習慣がそのまま続きます。レビューでは練りの強烈な酸っぱさで挫折した声もよく出てくるので、続くか不安なら粒から。

粒なら酸っぱすぎなくて続けやすいよ!
梅肉エキスは健康食品なので、体への効果が保証されているものではありません。昔から民間で親しまれてきた食品、という距離感で付き合うものです。
よくある質問
梅肉エキスは規制されたの?
されていません。国の規制や回収命令の事実はなく、他メーカーの梅肉エキスはいまも普通に売られています。販売をやめたのは梅丹本舗だけです。
梅丹本舗の梅肉エキスは再販される?
見込みはほぼありません。紀の川工場が2025年6月末に閉鎖され、会社も2025年12月31日に小林製薬へ吸収合併されて消滅しました。再販につながる発表は出ていません。
体に悪いことが分かって販売中止になった?
そういう発表はどこからも出ていません。販売終了の背景にあるのは、親会社の小林製薬が紅麹問題のあとに梅丹本舗の事業を続けられなくなったことで、梅肉エキスという食品の安全性の話ではありません。
2016年のドーピング注意の話と関係ある?
別の話です。2016年に、古式梅肉エキスについてスポーツ選手はドーピング検査で問題になる可能性があると注意喚起されたことがありますが、これは競技者向けの話で、2024年の販売終了とはつながっていません。
まとめ
- 梅肉エキスの販売中止=梅丹本舗が2024年3月末で全8商品を終了したこと。国の規制ではない
- 梅丹本舗は2025年6月末に工場閉鎖、12月31日に小林製薬へ吸収合併されて消滅。再販はほぼ見込めない
- 噂の背景は親会社の紅麹問題。梅肉エキス自体の安全性の問題は出ていない
- ウメケン・中野BCなど他メーカーの梅肉エキスは、いまも楽天・Amazonで買える
同じ梅つながりでは、生産終了が噂された梅よろしも実際にはまだ買えます。そして朝のお湯割り一杯の習慣が止まっていた人は、瓶のメーカーが替わるだけで、同じ朝に戻れます。

